星峠の棚田は大小様々な田んぼ約200枚が斜面に広がる。四季折々・朝昼晩と様々な顔を見せてくれます(ドローン空撮・4k)

 米どころとして有名な新潟にある日本で有数の豪雪地帯である十日町市。ここには多くの棚田が点在し、美しい昔ながらの田園風景が広がります。その中でとくに有名なのが、星峠の棚田です。

 先般、2泊3日で行ってきたドローン県外遠征の主たる目的は、この地域の棚田の空撮をすることでした。前回投稿した交通の難所の「親不知子不知」の空撮を終えて、ひたすら十日町に向かって車を走らせました。

 直江津市から「ほくほく街道」と呼ばれている国道253号を走り、車で約1時間、27Km程山の中へ入ったところに「星峠の棚田」がありあます。

 国道から細い山道を進みますが現地が近くなると要所々々に案内板が設置されていたため、とりあえず迷うことなく到着できました。

 十日市には多くの棚田が存在し美しい田園風景が広がっています。その中でもここ星峠の棚田は越後松代棚田群を代表する棚田であり、300年以上前に星峠集落の先祖の方々の手によって開墾され、現在まで受け継がれています。

 特に、星峠と呼ばれる峠からは大小様々な棚田約200枚が斜面に広がっている風景を一望できます。

 また、四季折々はもちろん、時間帯が違う朝昼晩でも様々な顔を見せてくれることで有名です。特に、春先と晩秋には「水鏡」と呼ばれる美しい風景が見られることで知られています。

 また、星峠の棚田は、農水省「つなぐ棚田遺産」に認定されたこともあり、多くのカメラマンや観光客が訪れる人気のスポットになっています。

 今回は、星峠の棚田を撮影するため、午後の下見と早朝の2回行きました。集落の中の生活道路を通るため運転には注意を要し、曲りくねった山道走るため不安ですが、所々案内看板もありたどり着くことが出来ます。

 駐車場は2か所あり、トイレもありますが、停められる台数は少ないです。道幅は狭いので、農家さんにご迷惑をおかけしないよう注意することが必要です。

 私の訪れた10月上旬は、棚田の約7割が稲の刈取が終わっていました。現地到着時は、夕方近くになっていましたが、早々、ドローンで素晴らしき棚田の空撮を行ったものが、今回投稿する動画です。

↑これは動画です。写真にタッチすれば見ることが出来ます。

 今回投稿した動画は、夕方の風景ですが、早朝に訪れると、雲海を見られる可能性もあるので、約10km離れた道の駅で車中泊して、その絶景が見られることを期待して寝ました。

 早朝、運よく霧が出ていたため、星峠に急行し、雲海に浮かぶ棚田風景もゲット出来ました。そのまるで別世界の空撮動画は、余りにも素晴らしかったので、正月の特別編で投稿する予定です。お楽しみに待っていてください。

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 話は変わりますが、この動画をユーチューブに投稿したら「水管理どの様にしているんでしょうね」との質問を頂きました。私もその問いに即答することができず、ネットで調べてみました。

 その結果、ここの棚田は用水路がないため、「天水田(てんすいでん)」と呼ばれる、雪解け水や雨水だけで稲を育てていることが判明。そのため、山の頂上付近まで棚田があることが理解できました。

 田んぼと言えば広い平野に四角四面の田んぼが広がっている風景が真っ先に思い浮かびますが、数少なくなった棚田は別格で、その風景に飽きが来ません。

 映画などの影響かもしれませんが、広く広がった棚田はベトナムやカンボジアなどの雰囲気を感じてしまうのは私だけではないと思います。

 ここ星峠の棚田はまぎれなく日本であり、高い場所から見るその風景はどの季節、どの時間帯でも絵になる風景だと思います。

 今回は、秋の棚田風景を鑑賞しましたが、いろんな季節に行って、その素晴らしき風景を映像に納めてみたいものです。

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