日常生活の雑音は聞こえず、まるで時が止まったような場所「琵琶湖最北端の町“大浦”」(ドローン空撮・4k)

前回から二回シリーズで、琵琶湖の最北にひっそりと佇む二集落の湖岸風景にターゲットを当てた空撮映像を投稿しており、今回は第二弾の「大浦」集落です。

↑ これは動画です。写真をクリックして是非みてください。

大浦は奥琵琶湖の大浦湾にそそぐ大浦川の河口に位置する集落です。昔は水運で栄え、畿内と北陸を結ぶ大浦越えの拠点として発展していました。

大浦や塩津浜をはじめとする港は、昔は水運で栄えました。この水運の主役を務めたの船が丸子船で、最盛期の江戸時代には約1400隻が湖上を往来していたのだそうです。その中で、大浦には100隻を超える丸子船が港にあったとの記録が残っています。

大浦集落内には「丸子船の館」があり、2つ割りにした丸太を胴の両側に付けた琵琶湖独特の船として、現存する丸子船2隻のうちの1隻「神與丸」を展示しています。

また、湖岸沿いにも丸子船のモニュメントが整備された公園もあり、歴史を感じる風光明媚な地域です。

明治の時代は大浦の家数は約250軒で人口は1000人を超えていたそうで、村内には荒物商4軒・菓子店・油屋などもあったそうです。

今では、過疎化も進んで人口は750人を切っており、外部からの出入りも少なくなり、琵琶湖の奥座敷的な静かな雰囲気が残る場所です。

町並みは、街道筋の町並みの様相を残しており、旧街道に沿って平入り・妻入りの伝統的な様式の家屋が連なっていて当時の名残が残り、近隣の農村集落とは異なる景観が見られます。

大浦の湖岸は、湖の底が見えるくらい水質も良く、自然そのままの護岸も残しつつ、地元産の大きな石を並べた人工的な護岸でさえも、違和感のない自然にマッチした護岸が整備されています。

そこに座り美しき琵琶湖を眺めながら聞こえるのは、波の音、風の音、鳥のさえずりしか聞こえず、日常生活の雑音は聞こえません。まるで時が止まったような心が安らぐ場所でもあります。

その大浦湖岸からドローンを飛ばし、大浦集落風景と大浦漁港、そして、奥琵琶湖の風景を鳥目線で撮影しました。

特に今回は、渇水で話題となっている時期(今年の1月中旬)の風景です。鳥目線で見る、冬の渇水時の湖岸風景と、ひっそり佇む琵琶湖最北端の町の景色は如何でしょうか。

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