西野水道の出口に造られた絶景空撮

排水トンネル出口の絶景

 史跡「西野水道」は、長浜市高月町西野地先の山の麓に、琵琶湖へ向かって掘りぬかれている高さ約2m、幅約1.5m、長さ約250mの排水用の岩穴です。
 今から175年前、たびたび洪水に見舞われていた西野地区を、洪水から守るために掘られた排水トンネルです。付近を流れる川「余呉川」は、すぐそばに琵琶湖があるものの、山で遮られているため洪水時に西野地区でよく氾濫していました。その解消方法は、排水トンネルを掘り琵琶湖に流し出す方法が最良でしたが、岩でできた山を掘ることは至難の業でした。

 しかし、地元の充満寺の住職「恵荘上人」の発起により、能登、伊勢から石工を招き、実に6年の歳月と多額の経費をかけて、ノミだけで掘り抜かれた岩穴をびわ湖まで貫通させたのです。
 出来た当時は、その小さな岩穴で洪水氾濫は少なくなったのですが、十分ではありませんでした。その後、昭和の時代に第二排水トンネルが掘られ、さらに大きくした第三トンネルが掘られて、洪水被害から解消されたのです。

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 当時の排水トンネル「西野水道」を歩いととおることは可能です。しかし、人ひとりが通れるぐらいの穴の大きさで、足元も水でゆるくなっています。この小さなトンネルは怖くて入れない方で、トンネルの反対側を見てみたい方は、隣の第二排水トンネル(直径5メートル程度)を通り琵琶湖側に出ることが出来ます。そこには素晴らしき絶景が待っていてくれました。

このトンネルを歩き琵琶湖側に出ることが出来ます。

 今回は、そのトンネルを通り抜けて、琵琶湖に合流する場所で見つけた自然の造形美を空撮しました。川が土砂を運んで造り上げた中州と、そこに生える雑木が、見事な景観を造り出していました。その空撮動画です。如何でしょうか。

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