ドローン最長フライトに挑戦「竹生島」
ドローンの電波は、障害物がない場合、約7~800m先まで届きます。通常はその限界に達すると、「アンテナの方向を修正してください」との表示がされます。そんな状況の範囲内で空撮をしていました。
一方、操縦機についているアンテナに、特殊な反射板を装着すると、電波の届く距離は2kmほどまでアップします。ただし、指向性が強くなり、常に反射板はドローンを向いていないと電波は届かなくなります。そんな中、前々からドローン飛行の限界に挑戦したとの思いがありました。
過去に反射板を装着し、撮影した琵琶湖の沖島など数か所がありますが、マックス2km程度離れた被写体でした。離れた場所を空撮するときは、ハラハラドキドキです。万が一、電波が届かなくなるとドローンの操縦が困難となり、ドローンを墜落させてしまうことも想定されます。
私の使用しているドローンには、ホームリターンボタンがあり、操縦不能に陥った時には、このボタンを押すと、飛び立った位置まで帰ってくる機能が付いています。GPSにより飛び立った位置が分かるのです。この機能は、最悪の状態での使用となり、めったに操作することはありません。
そんな中、飛行限界に挑戦した場所は琵琶湖に浮かぶ「竹生島」です。もっとも陸地から近い場所は葛籠尾崎で、その先端から島までは約2km離れています。その状況を把握し、限界への挑戦を実行に移しました。葛籠尾崎の奥びわ湖パークウェイ展望台から半島の先端まではかなり離れており、荒れ果てた道を、約1km歩いていかなければなりません。
昔はその遊歩道は整備されていましたが、今は荒れ放題で立ち入り禁止となっています。また、昨年の台風により、沢山の大木が倒れているため、倒れた木を潜ったり、跨いだりして歩かなければならず、片道30分余りかかります。そのため、ドローン機材を担いでいっても、飛ばせる場所があるかどうか分からないリスクがあるため、まずは、機材を持たずに下見に行くことにしました。
岬の先端までは行くことが出来ず、何とか行き着いた先は、先端から少し離れた場所で、そこから先は急な斜面になっています。先に行きことを諦め、上空が開けた場所を探すことに。何とかフライト可能な場所をゲットし、ドロー機材を取りに来た道を帰ります。
車を止めている場所に帰り、ドローン機材の入ったリュックに背負い、再度、見つけた場所まで、悪路を歩きます。到着後、ドローン機材を取り出した瞬間、今回のフライトで、必須アイテムがないことが判明。それは長距離飛行に必要な反射板です。通常は使うことのない機材なので、忘れたのです。年を取ったせいなのか、認知症の恐れを感じつつ、また、来た道を引き返すことに。
そんなことで、片道30分かかる悪路を三往復する羽目になりました。しかし、天気は良かったのですが、だんだん風が強くなり、長距離飛行にはリスクが高い状況となってしまいました。結果的に、苦渋の決断でその日のフライトを諦めることにしました。そして、翌日、再度挑戦しやっとの思いで空撮したものが、今回投稿する動画です。結果的には、過去最高の最長距離約2.5kmを飛ばすことが出来ました。竹生島の上空にはたどり着いたのですが、電波の限界で、竹生島を一周することは出来ませんでした。
竹生島は、琵琶湖では沖島に次いで大きい島。島全体が花崗岩の一枚岩からなり、切り立った岩壁で囲まれているパワースポットとして、古くから人々の信仰を集めてきた島でもあります。今でも“神秘とロマンの島”と呼ばれ、西国三十三所札所めぐり第三十番札所「宝厳寺」があり、毎年多くの参拝客で賑わっている島です。そんな島をドローンで空撮した動画で、居ながらにして神秘の島を見て頂こうと、今回投稿しました。如何でしょうか。
“ドローン最長フライトに挑戦「竹生島」” に対して4件のコメントがあります。
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今日は、フェースブックでドローンの竹生島の素晴らしい画像を楽しく見ています。竹生島は旧びわ町で我が町なれど、一度しか行ったことがなく上空から見る景観もいいですね。しかし、電波が届くギリギリのところで操縦とは、リターン装置が有るとはいえ度胸が有りますな。
コメント頂きありがとうございます。神さんのいる島の真上は飛ばことを避け、外周を一周回りたかったのですが無理でした。ハラハラドキドキの挑戦が無事に終わりました。
(^3^)/素晴らしいです!
伏木さんも 竹生島行ったみたいだし
弁財天のご加護ありますね✨
コメント頂きありがとうございます。弁財天のご加護のおかけでドローンも墜落せずに帰ってきました。