長浜市の名もなき桜の名所を飛ぶ②

　次回に続き、紹介するのは高時川の桜並木です。ここの桜は20年ほど前に植えられた並木で、まだ木が若い桜です。しかし、桜は老木になると花の付きが悪くなると言いますが、ここは若い桜で、満開の時期は、隙間のないくらい花で埋め尽くされます。合わせて、ここの素晴らしさは、どこまでも続く桜並木の絶景です。

　鳥目線の空撮動画で見ていただければお分かりのように、並木は延々と続いています。そして堤防道の両側に植えられているため、見事な桜のトンネルが出来上がっています。余談になりますが、ここの高時川堤防は洪水時に漏水があるため、堤防決壊の防止のため、10年ほど前に堤防補強工事の計画が立てられました。その計画では、桜を伐採し堤防を補強する内容であったため、地域の桜を守る会からの強い反発を受け、計画が見直されました。その結果、桜を残しながら堤防を補強する設計に見直され、現在の桜並木が残ったという経過があります。

　堤防に木を植えることは堤防自体に悪影響を及ぼす恐れがあることから、植えられた桜を管理者である滋賀県が勝手に伐採することは法的に問題がありません。その考えを押し通さず設計変更されたことは、景観を重視された県当局の判断は素晴らしいことだと思っています。
　長浜市には他にもたくさんの桜の名所がありますが、高時川の桜は、このような裏話がある中で残された桜並木です。今回紹介した名所は、名高い場所ではありませが、春になると見事な桜並木が絶景を作りだす場所として紹介させていただきます。

　前回も書きましたが、空撮動画を投稿すると、地上からは分からないが空から見ると「こんな風になっていたのですね」とのコメントが返ってくることがあります。この空撮動画は記録映像で、その時の風景を記録に残す貴重なものです。また、ドローン空撮を行い動画編集したあとにインターネットを利用し、地域の良さを配信することが、私の地域への恩返しと思っています。

Follow me!