琵琶湖の離島で実際に人が住んで居る珍しい島「沖島」。島にいると時の流れを忘れられる(ドローン空撮・4k)

先日、長く滋賀県に住んでいながらなかなか機会がなく、行きそびれていた沖島にようやく訪れることができました。

皆さんは、あまり知られていない琵琶湖に人が住んでいる島があるのをご存じでしょうか。

海にはたくさんの島があり、その多くが有人島ですが、琵琶湖などの湖沼の島に人が住む例は世界的にも少なく、学術的にも注目されている島。その島が沖島で滋賀県の琵琶湖に浮かぶ島なのです。

琵琶湖の近江八幡市沖合に浮かぶ沖島は、もちろん琵琶湖最大の島です。周囲約6.8㎞、面積約1.53k㎡の大きな島で、島内には今現在でも約250人が住んでいます。

沖島へ行くには船で渡るしか交通手段がありません。ネットで調べると、近江八幡市に属する堀切港から1日12便の定期船が出ていますが、朝夕時以外は便が少なく、私は堀切港を12:15分の船に乗り約10分でつきました。乗船代は片道500円でした。

一見何もないさびれた漁港のような景色が広がりますが、沖島の港に到着した第一印象は、漁船の数の多さです。各家庭に最低1隻は船を保有されているらしく、小さな漁港には所狭しと船が係留されていました。

また、以前は猫が多く住んでいる島でもあり一部の人から「ネコ島」とも呼ばれていましたが、猫の姿を見ることはありませんでした。

島には自動車は無く、これといった商店もなく、まさに離島と言った雰囲気が漂います。島のメインストリートは道幅2m程度しかありません。

そのため島内には車はなく、三輪自転車がメインの輸送手段となっており、あちこちで三輪自転車が止まっています。

これといった見どころもない気もしますが、お手軽に離島の雰囲気を味わえます。島内をふらふら歩いて空気を吸うだけでも結構楽しい。島内には1時間~1時間半程度滞在すればすべてのものは見ることができます。

島を散策すると、島特有の風景が広がります。猫の額ほどのわずかな平地に、所狭しと家々が立ち並んでおり、その合間を潜り抜けている狭い路地を歩き移動します。この路地が島内を移動するために使う道として、日常生活に使われている道路となっています。

また、島内には小学校があり、近年の少子高齢化と過疎化で減少に歯止めがかかりません。2019年度現在では、在籍児童は約14人。しかし、越境入学もできるようで島外から通う子供もいるそうです。

島の港をはじめ、あちこちに桜の木が植えられています。私が訪れたのは2月下旬であつたため殺風景な風景でしたが、桜満開の時期は、素晴らしい景色が見られると思います。

淡水湖の離島で実際に人が住んで居る珍しい島として、ここはそのことだけでも価値がある島です。

車の音などの日常の騒音は耳に入ってきません。島にいると時の流れがゆっくりと流れていく感じがして気分が安らぎます。

皆さんも、一度は訪れてみる価値はありますよ。なお、訪れる時期は春が最高のような気がします。

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