珍現象!琵琶湖の水位低下により島に続く道が出現!(ドローン空撮・4k)
滋賀県は県境が山の尾根で囲まれていることから、県内に降った雨のほとんどが約450本もの川により琵琶湖に流入します。しかしその反面、琵琶湖から流れ出ていく河川は1本「瀬田川」しかありません。
このため琵琶湖の水位は、天候により増水や渇水を繰り返しています。(海が潮の満ち引きを繰り返しているように)
その度合いが極端になると、その風景は何か大自然の神秘を感じ、思わず感動してしまう湖岸風景が見られます。
今回の投稿は、滋賀県の宝でありマザーレークと呼ばれている琵琶湖の、めったに見ることが出来ない風景を投稿します。
琵琶湖の水位は天候に左右されるため、標準水位近くに保つため瀬田川洗堰で放水量の調整を行っています。
しかし、雨が少ない期間が続いても、近畿の水がめと呼ばれている琵琶湖からの放水量を極端に少なくすることは出来ません。そのため、琵琶湖の水位は大きく下がり渇水状況となるため、湖岸風景がめったに見ることが出来ない風景に一変する場所が何か所かあります。
特に水深の浅い湖岸付近は激変します。その中で、奥琵琶湖にあたる長浜市湖北町地先の延勝寺付近もその一つです。夕陽百選の地で有名な湖岸模様も、点在する島が大きくなり、普段見ることが出来ない光景が広がります。
さらには、普段は琵琶湖に浮かんでいる小島が、水位低下により陸続きになり島に渡るための新しい道が出来ます。今回はその風景にターゲットを当てて撮影しました。
ここで地元の方から聞いた話をお話します。この小島には昔、神社があり飯開神社と呼ばれていて地元の人は船で何回もお参りをしたとのこと。
この小島のことを、地元では沖の州と言っていますが、正式にはオコノ州と言うそうです。ここにはたくさんの糸トンボが生息していたということです。
しかし、江戸時代に洪水で神社が水没してしまい、島に鎮座していた神社も現在は延勝寺自治会内に移築されています。また、神社にある御輿は重要文化財に指定されています。
通常、このいわれのある小島に行くには船でないと行けません。しかし、今回は渇水により新しい道が出現、言わば参道が出来ています。普段は水の中に沈んでいる道は水面上に姿を現し、歩いて島に渡ることが出来できます。
みんなに来てくださいと言わんばかりの見事な参道の出現です。この参道を歩き、島に渡れば悠久の歴史を感じ取ることが出来るかもしれませんよ。