有田川が大きくカーブする内側に、丸く貝殻のように広がる棚田!「あらぎ島」(ドローン空撮・4k)
5月中旬にドローン撮影依頼を受けて南紀白浜に出かけた帰りに、折角なので高野山に立ち寄ろうとハンドルを切りました。そのため、ルートは有田インターから山越えの道を選択。
更に、その途中にある円形の棚田で有名な「あらぎ島」で途中下車するルート。有田インターからかなり走って途中二川ダムを横目に、山道をどんどん進み、道の駅「あらぎの里」に着きました。
あらぎ島は名前に「島」と付いていますが、実際は島ではありません。平成25年に国の重要文化的景観にも指定され、日本の棚田百選に選定されている名勝です。
自然が生み出した美しい造形の棚田として、有田川町のシンボルとも言われています。今回投稿するのはその時に撮影した空撮動画です。
水田が段々となり、扇状に広がっているのが特徴です。島内への立入は禁止となっています。道の駅にも駐車スペースがありますが、道の駅からだと其れなりに歩きますので、あらぎ島を眼下に見るには「あらぎ島展望駐車場」に停めるのがベターです。
その展望駐車場からは、有田川が大きくカーブする内側に丸く、帆立貝の貝殻のように棚田が広がる全容を眺められる展望所で、ここから眺める棚田がピカイチの絶景です。
あらぎ島は、和歌山県を流れる有田川の曲流とその浸食作用によって形成された舌状を呈する河岸段丘地形の呼称です。
ここは大小54枚の水田が扇状に段々で作られている棚田で、国の重要文化的景観や「日本の棚田百選」に選定されている絶景スポットで、丁度、田植え前の水田風景を見ることが出来ました。
文化的景観とは、手つかずの大自然ではなく、人間が生きていくために自然に働きかけた結果、長い年月をかけて形作られてきた風景のことであり、「人と自然の共同作品」とも呼ばれています。
あらぎ島の文化的景観が注目され始めたのが、平成3年に町が観光宣伝源とするため「清水町名勝八景」が選定され、その一つに選ばれたのが切っ掛けだったそうです。それ以来、地域資源として意識されてきました。
その後、平成8年には第4回「美しい日本のむら景観コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞し、平成11年には「日本の棚田百選」に選定されたことにより、全国的な知名度が上昇しました。
今回は田植え時期に訪れましたが、ここの景観の素晴らしさは四季折々に棚田の表情が変わることです。
なので、いつ行っても、その時期の特徴ある絶景が待っていてくれますよ。山の中で車でないと行くことは出来ませんが、ぜひ訪れてみてください。