「麦秋の候」 初夏前に秋色の風景となる麦畑は素晴らしい!(ドローン空撮)

長浜市湖北町延勝寺付近の麦畑

 麦の収穫時期は、5月下旬から6月中旬までの初夏。初夏前に秋色の風景となる麦畑。この頃のことを麦の実りの秋…「麦秋(ばくしゅう)」と昔から呼んでいます。今は刈り取りが終わりましたが、10日ほど前の琵琶湖湖岸の近くの田園は、まさしく「麦秋」でした。今回は鳥目線でその絶景を空撮しました。

長浜市南浜町付近の麦畑

 一般的に麦の種を蒔くのは晩秋から初冬にかけて。厳しく寒い冬に芽を出し、春の暖かさを迎えるとすくすくと育ち、やがて麦畑は鮮やかな緑色で覆い尽くされます。そして、梅雨入り前の初夏、短い期間で麦が実りたわわに黄金色の穂をつけ、爽やかな風に金色の穂が揺らぎます。

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 初夏、麦は僅かの期間で激変します。緑色から黄色く色づき、黄金色の穂が付き、秋色になります。色づいてゆくのを、米が実る秋になぞらえて「麦秋」、また、時候の挨拶には「麦秋の候」があり夏の季語の一つとなっています。そして、梅雨前の天気の良い日に刈り入れの時期を迎えます。

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 一昔前は、米の作りすぎを防止するために転作が奨励され、各農家の事情に合わせた麦などへの転作が行われていました。そのため、作付けされる場所はバラバラで「バラ転」とも呼ばれていました。その頃の田園風景は、5月中旬を過ぎると四角四面の田んぼが転作により色々と表情を変えることから、まるでパッチワークの田園風景が見られました。

列をなして整然と並ぶ麦畑

 しかし、耕作作業など効率化などのため、今は集団転作になり、5月中旬を過ぎると広大な面積の黄金色に輝く田園風景が見られ、まるで、外国の穀倉地帯のミニチュア版ごときのような風景が見られるようになりました。

 その風景の一つを今回投稿します。今は刈り取りが終わりましたが、10日ほど前の琵琶湖(長浜市南浜町地先・長浜市湖北町延勝寺地先)湖岸の近くの田園風景です。初夏、梅雨前なのに秋風景です。この時期は麦を目で楽しんで見るのも良いかもしれません。

この時期の田園風景は多種多様な顔を持ちます

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