渇水により奥琵琶湖には地図上にない幻の道が出現!(ドローン空撮・4K動画)

近畿の水亀である琵琶湖が、今現在、厳しい渇水の状況です。12月18日現在マイナス72センチまで下がり、取水制限の水位90センチに近くなっています。
取水制限近くまで行く渇水は、湖で営む漁業や湖の生態系などに悪い影響を与えますが、その反面、渇水であるがゆえに「めったに見られない光景」も見る事が出来ます。
それは、奥琵琶湖では小島「奥の洲」への「幻の道」なのです。今回はこの映像を投稿します。
数年に一度の琵琶湖の渇水により、奥琵琶湖にある湖岸から約200m離れた地点に浮かぶ小島「奥の洲」が陸続きになり幻の道が出現し、その道が拡大しつつあります。
情報番組のメディアでは、渇水の琵琶湖に対し、番組の中で報道特集を組まれています。
そんな中、フジテレビの朝の番組「サン!シャイン」の編集スタッフより、私が以前ユーチューブに投降した11月23日撮影の幻の道がしつつあるような映像を拝借したいとのメールが入りました。

借用の趣旨は、琵琶湖の渇水現象の一つとして取り上げたいとのことでした。しかし、一か月近く前の状況であり、現状とはかなり乖離しているため、撮影日の前日の最新状況を空撮し、その日のうちにデータを送ることは可能と返事。
その結果、その撮りたて映像が18日午前9時代に番組の中で放送されました。今まで何回かテレビ局に提供しているのですが、今回は最新情報の提供のため、放送前日に空撮依頼を受け、対応させて頂いた初めてのケースとなりました。

琵琶湖は「近畿の水がめ」と呼ばれ、大都市の大阪や京都をはじめ約1500万人の生活支えている大変貴重な湖です。
その湖が、今年の台風シーズンなどに大雨が降らないことに加え酷暑であったため、琵琶湖の水位低下が続き、撮影日の18日現在で、マイナス72cmを超えてしまいました。
その結果、普段は船でしか行けない小島が、陸続きとなり、地図に書かれていない道が出現したのです。

琵琶湖の渇水はいろんなところで影響が出ています。琵琶湖固有の魚介類への悪影響やこのまま水位低下が進めば、飲料水や工業用水などへの影響も懸念さます。
仮にマイナス90cmを超えた場合は取水制限なども行われ生活にも影響が出てくると思われます。

また、奥の洲は、普段ヒシクイやコハクチョウなどさまざまな野鳥の生息地になっているため、物珍しさを見たさに訪れる沢山の人々により野鳥が寄り付かないなどの影響も心配されます。
今回は、めったに見られない貴重な風景の最新状況(速報版)として、急遽ユーチューブに投稿しました。
その拡大しつつある幻の道と、普段は見られる島の形が変わっている風景が映っていますので、投稿した映像でご覧ください。



