長浜市に残る全国的にも貴重な文化財「下坂氏館跡」の史跡紹介ビデオ制作に携わらせていただきました!完成版をご覧あれ!

今回投稿する動画は、長浜市の史跡「下坂氏館跡」(しもさかしやかたあと)の史跡紹介映像を保存会から作ってくれとの依頼があり、制作した約12分間の施設紹介ビデオです。

依頼を受けたのが昨年の夏ごろで、1年ほどかかる屋敷跡の四季の移ろいを撮影していたため、先般、やっと完成した動画を納品させていただきました。

特に、皆さんに見ていただきたいのは、一年を通して春夏秋冬の絵になる風景です。紅葉のピークや降雪後の晴れ間、桜満開などの撮影するタイミングに苦労しましたが、四季折々の絶景が撮影でき、今回のビデオに入れ込んでいます。

下坂氏館跡は、滋賀県長浜市下坂中町に位置する史跡で、室町時代初めから戦国時代まで続く「土豪」「地侍」と呼ばれる「村落領主」の屋敷跡です。

約90メートル四方の土塁と堀に囲まれた城郭遺構が残り、建物は江戸時代の建造ですが、戦国時代を思わせる主屋や門が残っています。

これほど良好に戦国時代の屋敷構えが残っている遺構は全国的に見ても例がなく、貴重な文化財として国史跡に指定されています。

下坂氏は、南北朝時代から活動が確認される地侍で、足利幕府方の武将として京極氏の軍事指揮下で活躍していました。​

戦国時代には浅井氏に仕え、小谷城にも籠城した記録があります。​浅井氏滅亡後は帰農し、江戸時代には「郷士」として地域で影響力を持ち続けました。​

館跡は約1万7千平方メートルの敷地を持ち、主郭は東西約89メートル、南北約87メートルの範囲で、二重の土塁と堀に囲まれています。

​主屋は18世紀後期に建てられた入母屋造りのヨシ葺きで、明治時代以降は医院として使用されていました。​

また、屋敷内には下坂氏の菩提寺である不断光院が現存し、1715年に建てられた本堂や表門なども残っています。​

館跡は2020年8月8日から一般公開されており、土・日・祝日の午前9時から午後4時まで見学が可能です(12月1日から翌年2月末日までは休館)。​観覧料は大人300円、小中学生150円です。​興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。

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