風通りも少ないため湖面が穏やかなことから別名「鏡湖」とも呼ばれる「余呉湖」(ドローン空撮・4k動画)
わが長浜市には、羽衣伝説を生んだ神秘の湖「余呉湖」があり、四季折々に様々な表情を見せてくれます。
色々な顔を持つために、今まで何回か投稿していますが、今回は降雪の合間の晴れ間に、ドローンを飛ばし幻想的な映像を収録しましたので投稿します。
余呉湖は滋賀県の北東部にあり、古戦場として有名な賤ヶ岳を一つ隔てた琵琶湖の北にあります。
琵琶湖の水面より約50m高く、周囲約6.4kmで最も深い所は水深13m程度の小さな湖です。もともとは、柳ヶ瀬断層の働きによってできた湖で、湖底からは2000年前の埋没林が発見されている古い湖です。
そして、羽衣伝説など歴史ロマンの湖でもあり、古くは琵琶湖を大江(おえ)、余呉湖を小江と呼び菊石姫伝説を生んだ神秘の湖でもあります。
また、湖を囲むかのように東、南、西側の三方を山に囲まれており、風通りも少ないため湖面が穏やかなことが多いので別名「鏡湖」とも呼ばれます。通常の読み方は「かがみこ」ですが、実際は「きょうこ」と呼ばれています。
特に、風のない日の湖面には、周囲の山並みや空の雲などの風景が映り込み、まるで湖面が鏡になったような世界が広がり、鏡湖の絶景を見ることが出来ます。
この小さな湖「余呉湖」は色々な歴史ロマンが伝わるほか、色々な顔を持つ湖です。近代は琵琶湖との高低差を利用した農業用水の重要なダム湖「余呉湖ダム」としての利用や、アウトドア志向に伴うサイクリングやハイキングをはじめワカサギ釣りに、沢山の人々をくぎ付けにする湖でもあります。
そして、余呉湖湖畔の畔にひっそり佇む川並集落は、まるで時が止まったかのようなロケーションに囲まれ、今では懐かしくなった日本の原風景が残る集落です。集落内を散策すると日頃のゴタゴタした日常生活から、逃避したかのようなのんびりとした気分を味わうことができます。
また、舗装された湖周道路があり湖を一周できますが、道が細いところやカーブの連続した区間もあるので、対向車などや運転に十分気をつけて回ってみてください。
いつ行っても人はほとんど会わないので、穴場といえば穴場です。所々に、ベンチや東屋、芝生敷きの所もあるので、休憩したりお弁当を食べたりもできます。そして、水際ギリギリまで行くことができ、野鳥の観察にも適しています。
そのような多面的な顔を持っている余呉湖なのですが、今回は、降雪の合間の晴れ間に見せてくれた日本の原風景が残る余呉湖の幻想的な風景です。如何でしょうか。