日本のグランドキャニオンのように宣伝されている断崖絶壁が間近に見られる津南見玉公園は凄い!(ドローン空撮・4k動画)
長野県の最北端に位置し、苗場山と鳥甲山に狭まれた全長20kmにおよぶ中津川渓谷に点在する集落を、総称して「秋山郷」と呼びます。平家の落人伝説の秘境「秋山郷」は「日本の秘境100選」に選ばれています。
11月の上旬頃の紅葉の時期に、新潟県を主体とするドローン県外遠征のなかで、その秋山郷の入口にある津南見玉公園に行ってきました。
中津川の右岸に整備された公園からは、日本のグランドキャニオンのように宣伝されている断崖絶壁が間近に見られます。今回投稿する動画は、紅葉時期の断崖絶壁の空撮映像です。
この公園には、人工池や広葉樹を主とする高低木・草花などがあり、そこから見える中津川左岸の断崖絶壁は見事です。アピールポイントとして「大地の鼓動 津南見玉公園」と呼ばれているだけあり、公園にある散策路越しに見る断崖絶壁が見事な景観を呈しています。
日本のグランドキャニオンのように宣伝されている断崖絶壁は、元々は苗場山が噴火した溶岩流によってできた景観のようで,柱状節理から出来ています。
地元の人々は、柱状節理の岩が崩れるときにガラガラと音をたてて落ちることから「石落し」と呼んでおられます。
その昔は、この見事な景観を見るには中津川の河川敷からしか見られなかったらしいです。
そのため、5年の歳月をかけ見玉集落の有志の方が、数十年前まで田んぼや林であった場所から木を伐り、草を刈って整備をはじめたことによって、中津川の対岸にある通称石落しと呼ばれる柱状節理で出来た断崖絶壁を望むことができる公園へと生まれ変わりました。
公園駐車場から7~8分くらい歩くと日本版グランドキャニオンを一望できる展望台に着きます。
この場所はにいがた観光ナビ「一度は見てみたいにいがたの絶景10選」に選ばれていますが、ナビにも地図にも載っていません。言わば秋山郷入り口の隠れた観光スポットなのです。
場所は国道117号から秋山郷方面に入り見玉不動尊の手前を右に入って行くと駐車場があります。入口に小さな看板がありますので注意して走行して下さい。
よく見ていないと見落とします。無料で見れますので秋山郷へ行く際は寄っていくのもよいかもしれません。
また、ここの断崖絶壁はジオパークに認定されています。ジオパークとは、地質・地形から地球の過去を知り、未来を考えて、活動する場所です。
2024年10月現在、日本には47地域のジオパークが日本ジオパーク委員会によって認定されており、ここもその一つです。
山や川をよく見て、その成り立ちと仕組みに気づくと、今まで何とも思わなかった景色が変わって見えてきます。
また、その景色が何千万年、何億年という途方もない年月をかけてつくられてきたことを知れば、私たち人の暮らしは地球の活動なしには存在しえないことも分かります。
今回は、丁度紅葉時期でしたので、紅葉した帽子をかぶったかのような断崖絶壁でした。この絶景は、正に日本版グランドキャニオンと称賛できる映像ではないでしょうか。