歴史はないがインスタ映えする山口県の神社「元乃隅神社」!(4k動画・ドローン空撮)
この夏に実行した山口県を主とする絶景を求めたドローン県外遠征において、角島の次なるターゲットは「元乃隅神社」でした。
その神社は角島から車で40分ほど、長門市を横断する国道191号線から北にひと山隔てた海岸線に接した場所にあります。国道からかなりの距離を車で曲がりくねった狭い道を行かなければなりません。
元乃隅神社は、昭和30年に、地域の網元であった岡村斉さんの枕元に現れた白狐のお告げにより建立されました。
いわゆる由緒がある神社ではなく1955年に建てられた歴史が浅い新しい神社です。たぶん当初は観光とは無縁だったと思われますが、1987年から10年間で123本の鳥居が奉納されました。
その赤い鳥居の並ぶ風景がインスタ映えする話題になっています。参拝者が奉納(1基25,000円)したもので、設置場所が限られているため、縁起の良い123本で終了し現在に至っています。
鳥居が赤いので龍宮の潮吹側から100m以上にわたって並ぶ姿は圧巻で、映えスポットとして徐々に口コミなどで人気が出たのだろうと思います。今や、山口県屈指の絶景スポットとして人気がある神社となっています。
更に人気に拍車をかけたのが、アメリカのニュース専門放送局CNNが平成27年3月に発表した「日本の最も美しい場所31選」のなかに選ばれたのです。
その関係もあって、赤い鳥居、青い海、緑の大地のコントラストが美しい、世界も注目する絶景が自慢の神社となっています。私の行ったときにも外国人の姿がちらほら見受けられました。
駐車場に車を停め神社に向かうと、写真で見た鮮やかな鳥居がうねるように続いている姿が目に飛び込んできます。
青い海と緑の丘にとても映える真っ赤な鳥居。私も、そんな写真を何度か目にしていた元乃隅神社でした。
早々、手持ちビデオで撮影しながら、赤い鳥居の続く参道を下りました。鳥居の終点と言うか、最後の大きな鳥居があったので参道の始点なのか分かりませんが、下の岩場まで下り、龍宮の潮吹岩のある広場に着きました。
目の前の断崖絶壁の向こうには、日本海が広がります。この周辺の海岸線は、海に浸食された地形が美しく北長門海岸国定公園に指定されています。元々、龍宮の潮吹という見どころがある景勝地なのです。
全景を納めるためにはドローン撮影が必要なのですが、沢山の参拝客がおられるため、敷地内での発着は諦め、帰り道のかなり離れた場所から空撮しました。遠景になるため、ズームレンズを使用し、あたかも、近くで撮影したかのような映像を手に入れたので、今回の投稿動画の一部で使用しています。
また、面白いことを考えた神社で、「日本一入れにくい!」と話題を集める「大鳥居の賽銭箱」も楽しみのひとつです。
神社高台に建つ大鳥居の上には賽銭箱があり、賽銭箱にお金を入れることができれば願いが叶うと言われています。
賽銭箱が設置されているのは、高さ約6mの大鳥居の上部。賽銭箱までの距離は実に5mもあり、狐の飾りが賽銭箱のありかを示しています。投げた賽銭が入れば願いが叶うといわれています。
由緒はない神社でも、人気があり、「地域振興のための施設」という感じが拭い去れませんでした。
何もないこの地の起爆剤として誕生したんだと思います。日本各地の地方では、観光に活路を見出そうとして頑張っている地域がたくさんありますが、ここもそのひとつなんです。
前述したように日本一入れにくい賽銭箱のように、新たな発想で作って、それが当たれば、大成功なのかもしれません。