広大な茶畑を飛ぶ「掛川茶編」
「茶摘み」という歌の歌詞には「夏も近づく八十八夜」と歌われています。この歌の中で歌われる八十八夜とは、立春を起算日として88日目のことらしく、農作業の基準となる節目であり、特にお茶摘みに重要な日とされてきました。なぜならば、八十八夜を過ぎると気候が安定することから、種まきや茶摘みが始められる時期として農作業の目安にされてきたとのことです。
また、茶畑では八十八夜近くになると各地で茶摘みが行われ、一番に摘み取られたお茶は「新茶」とされ、栄養価が高く、「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと健康に良い」といわれています。
今回投稿する空撮動画は、「茶畑を飛ぶ」と題し、静岡県掛川市にある茶畑が撮影場所です。掛川市は、お茶の生育に適した豊かな自然環境に恵まれ、市全体の面積の約1割が茶畑であり、全国でも屈指の銘茶産地として知られています。温暖な気候と適度な雨量、なだらかな傾斜地の多い地形など、掛川市は茶の生産に適した自然環境に恵まれた土地なのです。
お茶は健康によいとよく耳にします。厚生労働省が調べたデーターを見ると、たしかに静岡県の健康寿命は長いことが分かります。一番短いとされる大阪府と比べると1~2年の差があります。そして掛川茶で有名な掛川市のWEBサイトには、「掛川市は全国で最もがん死亡率が低い!」との表現が掲載されています。
4月の休日に、ドローン県外遠征で行った先は静岡県です。一泊二日の遠征は、この茶畑と山奥の無人駅をターゲットにして出かけました。
まずは茶畑で掛川まで出向きました。想像を超える茶畑は、丘陵地の隅々まで茶畑が造られており、その規則正しい模様は、まるで、パッチワークのように見えます。そして、無数に立つ扇風機を先につけたポールが目立ちます。この扇風機は、収穫前の茶葉に夜露が下りないように、地上付近に停滞する温度の低い空気を混ぜるためのものです。
今回は、広大な丘陵地のすべての面に広がる茶畑を空撮してみました。映像を見てお分かりの様に、普通の場所であれば、畑や果樹園が広がるのですが、ここは、事が住む集落内においても、畑はなく、僅かの土地でも茶畑として利用されています。いかに、掛川はお茶の生産に力を入れておられるのか身に染みて分かりました。