世界最大の暖流「黒潮」が近くを流れる太平洋に大きく突き出した岬「室戸岬」を飛ぶ!
四国にある室戸岬は、私的には台風上陸のメッカであり、昭和36年の第二室戸台風で印象が残っている岬です。当時は幼いながらも怖いスーパー台風のイメージが残っています。
また、昭和9年の室戸台風が近くに上陸した室戸岬測候所では911.6hPaという日本本土に上陸した台風の中で最低気圧を観測しています。
この今まで一度も訪れたことのない室戸岬ですが、今回、ドローン撮影をしたいとの思いから、先日、一泊二日のかなりハードな日程で行ってきました。今回投稿するのは、その念願がかなった岬付近の空撮動画です。
高知県を代表する観光スポットの室戸岬は、世界最大の暖流「黒潮」が近くを流れる太平洋に大きく突き出した岬です。岬付近にある海底が隆起して形成された奇岩の数々は、ユネスコ世界ジオパークにも指定されています。
この岬には、奇岩地帯を縫うようにつけられた遊歩道が整備されており、岩礁に荒波が砕けるダイナミックな景観が楽しめます。また、一帯には亜熱帯性植物も生い茂り、気軽に非日常的な体験が可能なスポットとして人気を集めている所です。
また、若き日の空海(弘法大師)が修行した地としても有名で、近くには四国八十八カ所24番霊場「最御崎寺」があり、多くのお遍路さんが立ち寄る所でもあります。
船の安全を守るための航路標識としての役割を果たすために、岬の先端に必ずある灯台ですが、ここの白亜の室戸岬灯台は岬の山の中腹(標高151m)にあります。
灯台は日本に約3,300基ありますが、ここのレンズの直径は2.6mもあり国内最大級で、約49キロ先の海にまで陸地の存在を知らせることが出来るそうです。
室戸岬は高知県にあるのですが、扇の形をした高知県は、太平洋に面した海岸線の長さが約700kmを超えるという、文字通り海とともに生きる県です。
その中でも、室戸岬は太平洋に突き出た地形からは、朝日と夕日の両方をしっかりと臨むことが可能な日本でも有数の場所です。
私が訪れた日も快晴で、夕陽が水平線に沈む見事な光景を目にすることが出来ました。持参した一眼レフカメラでだるま夕陽の瞬間を狙いましたが、残念ながら、丸いまま太陽が沈んでいきました。