日本一の名瀑「称名滝」と幻の滝「ハンノキ滝」
去る5月の連休の話で、前回のドローン県外遠征の続編です。コロナ禍の蔓延防止が叫ばれている世間の流れに反し、どうしても行きたい場所でドローン撮影を行いたい景色があったので決行しました。前回の高ボッジ高原の次なる目的地は、日本一の落差を誇る滝の撮影でした。
新型コロナ蔓延防止のため不要不急の外出自粛が叫ばれている中で、可能な限りの防御対策を講じて、人の集まらない秘境への遠征でした。前回の高ボッジ高原の撮影を終わり、一路、長野県から日本海に面する富山県に移動。感染リスクの高いお風呂は、恒例の日帰り温泉を避け、糸魚川のビジネスホテルで宿泊し部屋のお風呂に入りました。
ビジネスホテルで宿泊し疲れを取った翌日のターゲットは、立山連峰を源流とする日本一の落差を誇る滝「称名滝」と、幻の滝「ハンノキ滝」での撮影です。称名滝は、見上げるほどの断崖絶壁から流れ落ちる水の落差が約350mで、東京タワー(高さ333m)よりも高い場所から水が流れ落ち迫力満点!落差日本一を誇っています。
この滝は四段(一段目70m+二段目58m+三段目96m+四段目126m)にわたって流れ落ち、直径60mの巨大な滝壺に注がれます。国指定の名勝であり、日本の滝百選にも選定されています。その名前の由来は、法然が滝の轟音を「南無阿弥陀仏」という称名念仏の声と聞いたことによると伝えられています。
また、春の雪解けシーズンには水量が増えるため、称名滝の右側にハンノキ滝が現れて2つの滝が姿を現し流れ落ちます。ハンノキ滝の落差は実に500 mもあり、350 mの称名滝よりも大きい滝です。
ただ、常時存在している滝ではないとして、日本一の落差の滝の座は称名滝に譲っています。ハンノキ滝は雪解けシーズンにしか見ることができないため、幻の滝と呼ばれています。今回はこの滝も見ることが出来ました。
これらの滝に行くためには、車で直近の無料駐車場から約1kmを歩かなくてはなりません。ゴールデンウィークの最中でしたが、コロナ禍の影響で駐車台数も少なく人出もまばらな状況。航空法で定められたドローンの最高飛行高度が150m。
巨大であまりにもスケールが大きすぎるためドローン撮影は無理と判断し、最小限の荷物として定番の一眼レフカメラ二台と手持ちビデオを用意し駐車場を出発。
舗装されている遊歩道をあるくこと約30分でしたが、老化が進んで体力が落ちている夫婦にとってきつい道のり。(体感的には1.5~2kmの道のりでした)その道すがら手持ちビデオで撮影しつつ、ようやく、残雪の残るビューポイントに到着。今回投稿するのは、行くまでの道中と目的の名瀑を映した動画です。
称名川の右岸の遊歩道からは幻の滝「ハンノキ滝」は見ることが出来るのですが、名瀑「称名滝」は隠れて見えないため、最終地点にある称名橋を渡り左岸から絶景を拝みます。日本一の称名滝と言われるだけあり、残雪が残る中でも水しぶきをあげながら、轟音とともに落ちる水の迫力、ダイナミックな滝が流れ落ちる光景はまさしく圧巻そのものです。
また、ハンノキ滝も水量は豊富でなかったのですが、500mの高さから落ちる滝を見ることが出来ました。帰宅してパソコンで調べていると、秋の紅葉シーズンの滝の素晴らしい写真が目に留まり、秋のシーズンも訪れてみたい衝動に駆られました。
皆さんも一度は見て頂く必要がある名瀑です。実際に見に行くと最高ですが、なかなか行けない方のために動画や写真を投稿しました。如何でしょうか。