朝日小学校「ふるさとの山学習」活動記録の制作
長浜市の朝日小学校児童と保護者を対象に、平成23年から毎年続いている一大イベント「ふるさとの山を歩こう活動」。しかし、新型コロナ禍の感染拡大の影響で二年連続の中止となったため、学校運営協議会では次年度の開催につながる学習会を計画されました。
10回目の記念になる昨年、山を歩いている児童や保護者の姿を上空からドローンで撮影してほしいとの依頼を受けていましたが、コロナ禍で中止。そして、今年も中止との苦渋の決断。そんななか昨年に撮影依頼を受けていた縁もあり、協議会から空撮映像編集の依頼を受けました。
協議会で今年の企画を検討した結果、二年連続何もしないのでなく、「ふるさとの山」活動の時間や内容をスリム化して行う案や、字巡りウォークラリーなど内容を変更して行う案など様々な意見が出たそうです。
最終的には、ドローン空撮をもとに、あらためて郷土の自然の雄大さや美しさを感じ、次年度の開催につながる学習会を計画することに決定されました。
その学習会に使用するビデオ制作にあたっては、毎回参加しておられる協議会の役員さんのご指導のもとポイントとなる場所の空撮を実施。具体的には、歩くはずだった山本山から賤ケ岳までの山並みと、西側の美しき琵琶湖、また、東側の湖北地域の街並みを映したドローンによる空撮をベースに、史跡として有名な「西野水道」、「古保利古墳群」や「阿曽津千軒」と言われる集落跡などを入れ込んだビデオを製作しました。
先日の6月9日午前中、小学校の体育館において、地元の山並みを始め、周辺の遺跡などの歴史を学ぶ「ふるさとの山学習」が開かれ、全校児童約百三十人が1~2年生、3~4年生、5~6年生に分かれて学習会に参加。
学習会では、ドローンで空撮された町のシンボル「山本山」をはじめとする山並みを鳥目線で鑑賞。歩くはずだった一帯の映像を見ながら、ナレーターの解説に聞き入りました。
映像鑑賞の後、古墳に詳しい歴史家の話を聞くとともに、西野水道の歴史の伝承活動をしている地元の方や野鳥の専門家の話を聞きました。
鳥目線のドローンの魅力にはまり込んだ私にとって、今回の依頼は、大変うれしくもあり、やりがいのある仕事でした。学習会に使用するため活動記録としてドローン映像を交えて制作した活動記録映像を見ることにより、子供たちが、改めて郷土の自然の雄大さと美しさを感じ、また、ふるさとの歴史も学び、次年度の開催につながれば幸いです。