麦秋の頃の田園風景はパッチワークの世界!そして琵琶湖が広がる世界に変身(ドローン空撮・4k動画)
麦の収穫時期は、5月下旬から6月中旬までの初夏。初夏前に秋色の風景となる麦畑。麦が熟し、麦にとっての収穫の「秋」であることから、麦秋(ばくしゅう)と名づけられた季節用語として使われています。
また、この時期の時候の挨拶として「麦秋の候」はよく使われています。そんな今頃の琵琶湖湖岸の近くの田園は、黄金色に実った麦の秋色で染まっており、まさしく「麦秋」です。今回はその田園風景にスポットを当て、ドローンにより鳥目線でその絶景を空撮しました。
一般的に麦の種を蒔くのは晩秋から初冬にかけて。厳しく寒い冬に芽を出し、春の暖かさを迎えるとすくすくと育ち、やがて麦畑は鮮やかな緑色で覆い尽くされます。その後、梅雨入り前の初夏に、麦は僅かの期間で色が激変し、たわわに黄金色の穂をつけます。そして、梅雨前の天気の良い日に刈り入れの時期を迎えます。
今回投稿するのは、奥琵琶湖(長浜市湖北町海老江地先)湖岸の近くの麦秋の頃の田園風景です。その頃の田園風景は、整然とした長方形の田んぼが色々と表情を変えることから、まるでパッチワークの田園風景が見られます。
私は山と田園地帯の広がる地域で生まれて生活しています。見慣れた田園風景も、春になれば田んぼの代掻き後の鏡のように輝く田面、田植え後は一面緑の芝生が生えたようになり、秋には稲穂で埋め尽くされ黄金色に染め抜かれ、刈り取り後は株のみが規則正しく整列した風景となるなど四季折々に姿を替えます。
見慣れた風景ですが、改めてよく見ると、一年を通じたその変化は大変面白いものがあります。
その中で、私の子供の頃は見ることがなかった麦畑。転作により広がった麦畑が、さらに、田園の顔の表情を多彩にしてくれています。
麦秋の頃の田園風景は前述したように、まるでパッチワークの世界です。田植えの前後に見られる水が張った水田、黄金色に輝く麦畑、耕作前の水田などいろんな表情の田んぼが混在するためパッチワークの柄になるのです。
更には、面白いことに琵琶湖に近いこの地域特有の風景があります。水が張られた水田は池の様になります。それは、まるで琵琶湖の水面のようにも見え、琵琶湖の面積が拡大し、集落も湖の中に浮かんでいるかのような、大変ユニークな風景を見ることが出来ます。
ただし、この面白い風景は、山などの高い場所からの眺望に限られます。お陰様で、鳥目線で見ることが出来るドローンは、このユニークな風景を手に取るように見ることが出来ます。
今回投稿した動画で、そのユニークな風景も含めて麦秋の頃の田園風景を、皆さん見て味わってください。