贅沢な風景のある湖岸緑地公園

　私は滋賀県民として琵琶湖の素晴らしさを発信している一人です。その素晴らしさの一つが、美しい琵琶湖の傍にあり大自然に囲まれた何とも贅沢な湖岸緑地公園です。その数は多く、日本最大の琵琶湖の湖岸沿いに５５箇所も整備されているそうです。

　湖岸緑地公園は、琵琶湖総合開発計画の中で位置づけられて整備されてきました。琵琶湖周辺の自然保全やレクリエーション利用増進を図るために整備された、湖の周辺に点在する公園です。今回は、そのひとつ彦根湖岸緑地公園をドローンで空撮しました。

　私は琵琶湖の周りに整備された湖岸道路を良く車で走ります。びわ湖を一周すると200kmあまりあり、びわ湖の大きさや素晴らしさが実感できます。近年はビワイチと呼ばれている自転車で走る人も多く見かけます。

　若い時は一日をかけて自転車で走ったことがありますが、今では自動車で走ることしかできません。その中で、私が気に入っているのは、湖岸道路と湖岸の間に、緑地を残して整備されていることです。この何か所かが湖岸緑地公園として整備されています。

　人によっては琵琶湖が目前に見えたほうが良いと言われる人もおられるでしょう。しかし、私は、車を運転しながら、湖岸に生える木々の間から見える湖面が大好きです。垣間見える琵琶湖の景色を楽しみ、あるいは、ダイレクトに見る事が出来る区間など、変化に富んでいて、その風景に飽きることはないです。

　この湖岸緑地は、人間世界と動植物の住む場所との緩衝帯の役割も果たしており、水生動植物など豊かな自然を残す大きな役割を担っていると思います。琵琶湖にはコンクリート護岸で整備された区間はほとんどありません。素晴らしいことです。

緩衝帯にはヨシや柳の木々が茂り、動物の住みかと、水質浄化の大きな役割を担っています。また、公園を通じて、琵琶湖を中心とするビオトープネットワークの拠点確保、地域と一体となった湖岸緑地の創出、湖国の風景づくりに一役買っています。

　今回投稿した空撮動画でもよくわかって頂けると思うのですが、道路と琵琶湖の間にある公園は、琵琶湖を守りつつ、人間のレクリエーションの場にもなっています。また、すぐそばには自然豊かな湖岸が残されており、そこに降り立つと、さざ波の音を耳にすることが出来る癒しの空間が広がっています。今回投稿した動画は、淡水湖特有の水中木をクローズアップしていますが、まさに癒しの空間の様子が手に取るようにお判りいただけるでしょう。如何でしょうか。