景観にマッチした琵琶湖大橋
滋賀県は県域のど真ん中に日本一大きな琵琶湖を有しています。その大きさは県の面積約1/6にあたる広大な面積です。また、滋賀県の周りはすべて山に囲まれており、私の子供のころは、琵琶湖がなければ、いろんな産業が発展したのにと思っていました。言わば、琵琶湖をじゃ者扱いにしていました。
しかし、年を取るにつれて、琵琶湖の素晴らしさが分かり出し、琵琶湖あっての滋賀県であるとの認識になっています。長く住むことにより分かるのですが、その琵琶湖の色々な恩恵は、産業経済が発展する以上のものが沢山あります。
昔からある話なんですが、琵琶湖を横断する橋で、長浜市から高島市までをつなぐ橋の構想がありました。琵琶湖の幅の広い箇所であり、延長約20kmの巨大な橋で夢の構想となっていました。
さて、そんな非現実的な構想もあった中で、実際には琵琶湖に架かる橋は2か所あります。その橋は「琵琶湖大橋」と「近江大橋」の２つです。そのうちの１つ、琵琶湖大橋は湖東、湖西地域を繋ぐ「夢の架け橋」として昭和39年に開通。景観を損ねない美しいアーチ状の橋は眺めもよく、琵琶湖観光の名所でもあり、シンボルともなっています。
この橋は長さ1400mの長大橋で、一番高いところは琵琶湖から26.3mもあります。これは、9階建てマンションの高さに匹敵します。湖上を行き来する「うみの子」などの大型船が行き来できるように作られています。また、一番高いところには、琵琶湖大橋展望台があり、ここから琵琶湖を眺めてみるのも最高です。
滋賀県の湖東と湖西を連絡することにより、均衡のとれた発展と、琵琶湖観光の開発に資するため建設され、橋を利用する人は年々増え続けました。昭和39年に開通した橋も、交通量の増加に対応するため琵琶湖大橋の四車線拡幅事業が必要となり、全く同じ構造の橋を増設し平成6年に双子の橋になったのです。
また、琵琶湖大橋の西詰には、道の駅「びわ湖大橋米プラザ」が整備され、1階には土産や物産などが売られており、多くの人で賑わっています。2階には琵琶湖大橋を一望できるテラスもあり、風光明媚な橋の風情を楽しむことが出来ます。
今回は、この琵琶湖に架かる大橋の雄姿を空撮しました。空撮動画をご覧いただくと、鳥目線で見る琵琶湖の景観と、景観を損ねない美しいアーチ状の橋とのマッチングは素晴らしいものがあると感じて頂けるものと確信しています。
勿論、自然が造り出した景観のも素晴らしさは言うに及ばずですが、一方、その景観を損ねないように配慮した人工的な工作物がある景観も素晴らしいものがありますね。
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“景観にマッチした琵琶湖大橋” に対して3件のコメントがあります。
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