景勝地「橋杭岩」の全容をドローンが捉える
今回投稿するのは、和歌山県串本町地先の海岸にある全国的に有名な景勝地「橋杭岩」です。
橋杭岩は本州最南端の潮岬のすぐ近くで国道42号沿いにあります。すぐ横に道の駅があり、駐車場も大きいです。有名な景勝地の正面であり岩の列柱が目の前にみられる場所に駐車場がありながら、なんと無料の駐車場です。道の駅の駐車場も兼ねていることから無料となり有り難いことです。
さて、橋杭岩は、国の名勝天然記念物に指定されています。串本から大島に向かい、約850mの列を成して大小40余りの岩柱がそそり立っています。面白い形をした奇岩群が直線状に規則的に並んでいるように見える様が、あたかも橋げたを失い橋脚だけが残っているようにみえることが名の由来です。
約1500万年前に泥岩層にマグマが入りこんで冷え固まったもので、後に海の浸食によって柔らかい部分が削られ、硬い部分が残り、長い年月をかけて現在の橋の杭が並んだような独特の形となったとのことです。
また、その昔、弘法大師と天邪鬼が一晩で橋を架ける賭をして、一夜にして立てたという伝説も伝わっています。
奇岩群が一列に並ぶさまは素晴らしい光景で、自然の造形に驚かされます。橋杭岩は朝、昼、夜とその美しさを変えます。日中でも楽しめますが、特に人気があるのが日の出です。
「日本の朝日百選」に選ばれている有名な日の出スポットで、土日には多くのカメラマンが橋杭岩と日の出のコラボを撮影するために三脚を並べます。
私も、ドローンにはまり込む前の一眼レフカメラに没頭していた10年ほど前の時に、近場で車中泊し、日出写真を撮りに行きました。波の浸食により岩の硬い部分だけが残った奇岩群の向こう、太平洋から朝日が昇る瞬間は、まさに神秘的な絶景になります。
日の出前からだんだんと変化していく朝焼けの色はとても美しく、絶景の写真が撮れました。今回はこの写真も併せて投稿します。その姥らしい朝景色を、今度は朝日が昇る風景をドローンで撮影したいとの思いに駆られています。
また、橋杭岩の列の手前、陸地側には大きな丸い岩がごろごろしています。私が訪れた時は、ちょうど引潮の時だったので、いくつもの石で造られたような広い枯山水的な庭を散策するみたいに歩くことが出来ました。その様子を手持ちビデオカメラで撮影し、投稿映像の中に取り入れてみました。
沢山の巨大な丸い岩は、橋杭岩が崩れた岩が巨大地震の津波などで運ばれたそうで、岸に近い方がより小さな岩になっているようです。また、橋杭岩の向こうは泥岩層が削られて海が深くなっているので崩れた岩群はみえません。
今回は、昼間の景勝地「橋杭岩」の自然が造り上げた造形美を、鳥目線と地上目線でお楽しみください。岩の固い部分が残って造り上げた景観と、大津波が造り上げた景観のコラボ風景は自然の営みをひしひしと感じ取ることが出来るでしょう。如何でしょうか。