“日本のヴェネチア”とも呼ばれる日本海の美観「伊根の舟屋」!(ドローン空撮・4k)
昨年、丹後を代表する景勝地「天橋立」を撮影に行った時に、天橋立から車で30分足らずで行ける「伊根の舟屋」に立ち寄りました。
ここは昔、一眼レフカメラの虜になっている時に二回ほど行った場所です。今回は、鳥目線での撮影をしたいとの思いでドローンを持って再度訪れました。今回投稿する動画は、その時に撮影した動画です。
まずは、観光船に乗り海側から舟屋が立ち並ぶ伊根湾を約30分かけて周遊します。船に群がるカモメは人懐こく、すぐ近くまで飛んできて、船と一緒に行動を共にします。
そのため、乗船前に100円でかっぱえびせん一袋を購入し、カモメにエサをあげるのも、伊根湾めぐりの醍醐味のひとつです。
伊根地区の海岸線に立ち並ぶ人家を船から見ると、まるで海上に浮かんでいるかのような珍しい風景が見られます。この景観は「日本のヴェネチア」とも呼ばれ、国内外の人々を魅了し、年間30万人の観光客が訪れています。
古くから京都府北部に位置する伊根湾は漁業が盛んな湾です。伊根湾の沿岸にはこのような「舟屋」と呼ばれる建屋が、5kmの海岸沿いに約230軒がほぼ一列に連なっています。
海に面して建てられた建物の1階が舟屋(舟用ガレージ)、2階が居間になっています。漁業と生活とが一体となって発展した舟屋の町並みは大変めずらしく国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されています。
舟屋とは、もともと木造船を海から引き上げて、風雨や虫から守るために船を乾かすために建てられた建物だそうです。船を収納する一階に対して、二階はかつて網の干し場や漁具置き場として使われていました。
伊根の舟屋群に囲まれた伊根湾は、ゆったりとした情緒ある景観が残る素晴らしい場所なのですが、毎回、不安がよぎることがあります。
それは波静かな日は良いのですが、台風などの大しけの日は大変なことになるのでないかとの不安です。しかし、その不安は、観光船の船長が船上で観光案内するアナウンスにより払拭されました。
船長いわく、三方を山で囲まれ、しかも伊根湾の入口にある「青島」が防波堤の役割を果たしているため風の影響を受けにくい地形とのこと。そのため年間を通して波静かな湾との説明があり納得です。
伊根の舟屋にいると、時間がゆったりと流れていくような日本の原風景を感じ取ることが出来ます。そして、漁村の美しさが今でも大切に残されています。
伊根の漁村景色は、そこで暮らす人々の生活の知恵によって生まれた風景美により「日本で最も美しい村」の一とも呼ばれれる由縁が、現地を訪れると分かります。ぜひ行って見てください。