息をのむ冬の造形美「白川氷柱群」
新型コロナ禍の影響より緊急事態宣言も出されている地域もある中で、滋賀県も連日、かなりの感染者数の報告がされています。その状況下、不要不急の外出を避けるように叫ばれているため、私も、出来るだけ家に居るようにしています。
そのため、新たなドローン空撮も出来ず、YouTubeに投稿する新作の材料が少なくなっている今日この頃です。
YouTubeの視聴数やチャンネル登録を増やすには、出来るだけこまめに投稿の更新が必要不可欠です。そこで、今まで撮りためた材料の中で、旬の映像となるものを探した結果、「白川氷柱群」の映像を使うことにしました。2年前に訪れ空撮したもので、蔵出し映像になるのですが、今回、再編集して投稿します。
「白川氷柱群」は御嶽山の麓、木曽町三岳で冬に見られる絶景です。この地先は、厳寒の時期に最低気温が−10℃以上にまで冷え込む地域であり、そのことにより見事な冬の造形美(絶景)が見られます。
その絶景は、特に寒さが厳しい1月から2月に姿が見られます。その自然が造る造形とは、大きく育った巨大な「つらら」が無数に連なる風景で、冬の風物詩として有名です。
「白川氷柱群」と呼ばれており、崖からしみ出した伏流水が凍ったもので、広範囲におよぶ氷柱は日本全国でも珍しく、一目見ようと観光客が訪れる場所です。年によっては、西野川沿いの岩壁に幅約250m、高さ50mにもおよぶ巨大な氷柱が連なる姿が見られ、まるで氷のカーテンのようであり、自然が織りなす芸術で自然の造形美です。
実際は、近くの小さな温泉旅館まで車で行くことが出来、そこの庭先から歩いて河原へ下りると、対岸にその絶景を見ることが出来ます。崖からしみ出した伏流水が徐々に凍結し、見事に出来上がった青白く輝く姿の巨大なオブジェ。
傍で見ると、まるで時が止まったかのような息を呑む美しさがあり、誰もが幻想的な世界へ引きずり込まれてしまい、厳寒の寒さを忘れ言葉を失います。
また、崖の中腹に出来た氷柱群の姿を、少し離れて見るとインパクトがあります。投稿した写真を見てお分かりの様に、牙のような鋭い氷柱には自然への畏怖も感じさせられます。まるで、台地が牙をむいて何かを叫んでいるようにも見え、その迫力は凄いです。
私には大地の叫びは、人間の儲け主義の身勝手な経済活動で生じた地球温暖化に対する警告の様に聞こえます。「気温が上がれば、ツララも出来なくなり、我が身が細くなり、みんなに見てもらえなくなる。どうしてくれるのか!そのつけは人間生活にも悪影響するぞ!早く気づけ!」を言いたいのでないかと勝手に思いました。
前述したように2年前に空撮した映像で、今から見ると、ドローン操作技術も未熟で、映像にあまりインパクトがありません。編集していて、かゆいところに手が届かないようなもどかしさが感じられました。そんな映像ですが、旬の映像として我慢して見てください。