奥琵琶湖に突き出た葛籠尾崎から見る絶景 

 琵琶湖の奥座敷と呼ばれている奥琵琶湖は、あまり都市化されていない日本の原風景らしきものが残されている素晴らしき場所です。その奥琵琶湖の最北端に突き出た半島を葛籠尾崎(葛籠尾半島・つづらおざき)と呼びます。今回は、この場所にスポットを絞り、ドローンで空撮しました。通常の自動車目線でなく、自由に空を飛び、色々な角度から見下ろすことの出来る鳥目線の世界を、動画編集して皆様にお届けします。

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 さて、この半島を巡る道路は、高度成長期の昭和46年に、半島の尾根を縫って走る全長18.8kmの「奥琵琶湖パークウェイ」として開通しました。そのお陰で、それまでは交通が不便で秘境といわれた菅浦集落にも光が当たりました。当時、このパークウェイは有料道路で、私にとって、なかなか走ることが出来ない道でもありましたが、今は無料となり、だれもが手軽に走れる道となっています。

 また、頂上付近には展望台があり、ここから眺める奥琵琶湖の360度パノラマの絶景の中に、パワースポットの竹生島は手に取るように近くに見ることが出来ます。もちろん四季折々の素晴らしい景観を見る事が出来るのですが、特に、春には道沿いに数千本の桜が咲誇り、桜並木のトンネルを走るのも最高です。また、夏は新緑の奥琵琶湖、秋は紅葉と四季それぞれに素晴らしい風景が楽しめます。また展望台には、平成27年に恋人の聖地に認定され、そのモニュメントが皆様をお迎えしてくれます。

 大浦集落から菅浦集落をへて岩熊集落に至る「奥琵琶湖パークウェイ」は、奥琵琶湖の景色を満喫できる快適なドライブコースです。しかし、数年前から、展望台から岩熊方面は土砂崩れが頻発し、一方通行などの規制がされています。最近は、通行止めになっていますが早期の開通が望まれています。

 一方、謎を秘めた奥琵琶湖の湖底遺跡も葛籠尾崎の近くにあります。大正時代の末、琵琶湖北端の葛籠尾崎の沖合で操業していた漁師の網に数個の土器が引っ掛かったことがきっかけでした。その後も次々と土器が引き上げられ、湖底に大規模な遺跡が存在することが明らかになりました。

 その後の調査で、この遺跡は葛籠尾崎の東沖約600m、水深10~70mの湖底に広がっていることがわかりました。土器類は縄文時代から平安時代にかけてのものが確認されており、このように数千年前の湖底遺跡は、わが国だけでなく、世界でも類をみない珍しい遺跡とされています。そんな古代のロマンを感じられる場所でもあります。

 今回は時代の波に飲まれていない、時が止まったかのような風光明媚な場所にある葛籠尾崎の景観を、鳥目線で撮影しました。皆さん、是非、実際に行ってみてください。嘘は申しません。必ず心に残る風景が待ってますよ。

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