休耕田が蓮の素晴らしい花園に変身「長浜市布施町」(ドローン空撮)
長浜市にある布施町の集落を山側に登っていくと、谷間に約3ヘクタールの棚田が広がります。過去に圃場整備がされているものの、獣害や水はけなどの問題があり徐々に稲作の耕作が放棄されてきたそうです。それが今は、耕作放棄地の休耕田が、蓮の花畑に変身しています。
今回は、その花薗を鳥目線で撮影しました。事前に責任者に了解を得て、人の少ない8時過ぎの撮影です。現地に到着後、駐車場に車を止め協力金300円を募金箱に投入し、花畑と周辺の状況が見渡せる中腹まで歩き、ドローンの発着点を決めてのテイクオフです。
NPO法人「つどい」が管理する「あいのたにロータスステーション」では2016年から、西黒田地域で耕作放棄されていた田んぼを借り受け、再生・地域おこしをするため蓮を育て始められました。
その結果、最近では、7月から8月上旬にかけて、布勢町の山裾の休耕田で蓮がピンクや白の大輪を咲かせ、見事な蓮の花畑となり、観賞者やカメラマンを楽しませています。
また、収穫した蓮の花や葉を使った商品開発に取り組んでおられ、障害がある人たちが花や葉を収穫し、飲食店などに出荷するなどの素晴らしい取り組みをされておられます。
蓮の花の習性として、約4日間かけて花を完全に広げるそうですが、朝開花して、午後には閉じるということで観賞するには、午前中がお勧めです。
また、蓮は捨てるところがない植物とも言われています、根は「蓮根」、花を支える花托は「ハチス」と呼ばれ、葉っぱや芽など植物全体が食用や薬用、様々な方面で利用されています。
余談になりますが、「ハス」という名前も、花が枯れた後の実のようなものが、蜂の巣のようで「ハチス」と呼ばれていたものが、ハスに転じたという説がありますね。
今回投稿している動画を見て頂ければお判りの様に、山間にある休耕田の位置状況が分かる角度からの撮影と、神秘的な大輪の花をじっくりと見て頂くため、ドアップで回転しながら撮影しました。(実は、ドローンをスロー回転で撮影することはなかなか難しいのですが、あえて挑戦しました。)
蓮が仏教では極楽の花とされてきたことは皆さまご存知の通りですが、梅雨の時期にすっと花茎を出し、夏の日差しの中でとても綺麗で大きな一輪の花を咲かせる姿は、誰もの心を癒してくれます。
このビデオで、耕作放棄地になっていた休耕田の見事な再生と、神秘的できれいな蓮の花を鑑賞して頂ければ幸いです。