世界一珍しい橋「潮騒橋」

まるで橋を逆さまの様にしたユニークな形状

 私が訪れるのは今回で二回目。最初はインターネットに投稿された一枚の写真を見て衝動にかられました。この珍しい橋を、この目で見て写真を撮りたいとの強い思いに駆られ3年ほど前に行きました。前回は一眼レフカメラの世界でしたが、今回は、ドローン空撮による動画撮影をするために、昨年の11月に再度訪れました。
 この橋の素晴らしさは、なんといっても橋の形です。逆さまにしたような橋で、Wikipediaによれば「世界で初めての『連続上路式吊床版橋』」と記載があるほど、非常に珍しい形をしています。

 平成7年8月に開通した掛川市を流れる菊川河口に架かる自転車歩行者専用道路橋で、橋の長さは232メートル、幅3メートル。4経間連続上路式PC吊床版橋という世界でも例を見ない新しい構造が採用されており、日本一の吊床版橋です。
 世界的にも珍しい形式の橋であるがゆえに、この地域のランドマークとして、また地域のシンボルとして地域の人々に親しまれているそうです。

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 橋を造るには道路以上に多額の費用が必要です。トンネルも同様ですが、1メーター造るのに工事費が何百万円の世界です。この橋も多額の費用をかけて建設されています。自動車が通れる橋であれば理解も出来るのですが、自転車歩行者専用の橋であり、一般常識では理解できません。
 こんな橋を造った掛川市は、よっぽど裕福な財政の都市なのでしょう。たしかに、丘陵地には一面茶畑が広がり、一般には利用しない斜面までもが茶畑として利用されています。しかも、その茶畑からは「掛川茶」というブランド茶が生産されていて、市民の収入は多いことが推測されます。

橋の上から遠州灘を望む

 また、掛川市に数年間住んでいた知人の話では、自分の子どもの誕生会で、友達から常識を外れるほどのプレゼントが頂けたとのエピソードも聞いていました。
 おそらく、市民も裕福で、かつ、市も財政的に余裕があるからこそ、素晴らしい橋が造りえたのでしょう。
 今回は、少し風はあったものの天気も良く、その橋をドローンで空撮後、歩いて渡ってみました。前面に広がる遠州灘。目の前には広大な太平洋と砂浜が広がり、橋の中央に立つと景色を独り占めしているかのような気分になりました。今回は、その珍しい形の橋を空撮しましたので、皆様にお届けします。如何でしょうか。

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