三陸復興公園にある数多い奇岩の中で最も圧巻「三王岩」(ドローン空撮・4K映像)

今年の春先に、東北方面にドローン県外遠征で行った時に道よりした、東北大震災の津波で被害を受けた三陸海岸に、被災3年後に訪れたのち、今回で2回目の訪問となりました。

今回は、そのなかで三陸復興国立公園の一画にある奇岩「三王岩」をドローン映像でご紹介します。

皆さんもご存じのとおり2011年3月11日の東日本大震災では、三陸沿岸地域が大津波により甚大な被害を受けました。

多くの集落、港湾、観光地が失われましたが、この地域はもともと自然景観に優れた陸中海岸国立公園を中心にしていました。

復興の過程で被災地に再び人を呼び込むことを目的として、2013年に新たに「三陸復興国立公園」として指定し観光振興の後押しをされています。

三王岩は、岩手県宮古市田老字青砂里にある海岸にあり、三陸復興国立公園の一画にある奇岩です。太平洋に突き出した奇岩群で、大小3つの巨岩が並ぶ姿から「三王岩」と呼ばれており、迫力のある海岸景観をつくり出しています。

この付近にある数多い奇岩景観の中にあって最も圧巻で、高さ50メートルほどの通称男岩の両側に女岩、太鼓岩が寄り添い、真下に立つとまさに圧倒されんばかりの壮観さがあります。

海から立ち上がるように見える三王岩は “三王” の名の通り、3つの岩塔から構成されています。

迫力がある中心的な岩塔男岩(中央の大岩)は約 37〜50メートル。男岩に比べて小ぶり、やや繊細な女岩(左側)約 21〜23メートル、太鼓のような形をしており男岩・女岩に寄り添う形で並んでいる太鼓岩(右側)は約 13〜17メートルもあります。

1億年もの歳月をかけて、寄せ返す波と海原を吹き渡る風が形作った美しい自然の芸術品です。

砂岩と礫岩が歳月をかけて、水平なしま模様を造り出した岩肌には、はるか昔、恐竜がいたおよそ白亜紀(1億年頃前頃)の記憶が封印されているかのようです。

海からそびえるように立つ三つの巨岩の中で特に男岩は、大昔の地層をわかりやすく見ることが出来て興味深いです。三陸海岸ならではのインパクトのあるダイナミックな光景を見る事が出来ました。

見どころと魅力は、真下から見上げる迫力が圧巻で、海岸から間近に立つ遊歩道や展望地点から見ると、その巨大さと自然の造形美を強く感じます。

また、地質・岩肌の層理の美しさを感じ取ることができ、白亜紀の地層が重なって見えて、自然史を感じさせる場所でもあります。

さらには、穏やかな日や荒天時とで異なる表情があり、波風による浸食痕や海の色合い、雲・風の具合で様々な風景が楽しめます。

 

「震災復興」の象徴的な場所でもあり、地域の被災と復興のなかで整備されてきた景観のひとつです。災害後は散策路や駐車場整備など、観光インフラも改善されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。

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