ストライプの断層がくっきり露出している断崖絶壁「須佐ホルンフェルス断層」!(ドローン空撮・4k動画)
山口県の須佐地域のシンボルであり、美北長門海岸国定公園の海岸沿いにそびえる大自然の造形として有名な「須佐ホルンフェルス」を、ドローン山口遠征で見てきました。
そして、その大自然の造形美をドローン空撮してきましたので、今回投稿します。
ホルンフェルス断層は、北長門国定公園の海岸沿いにある灰白色と黒色のストライプの断層で、ドイツ語で「角石」と呼ばれています。美しい日本海にくっきりと浮かび上がるストライプの断崖で、はんれい岩の変成過程を示す独特の縞模様で知られています。
高さ12mほどの灰白色と黒色の美しい縞模様の地層は2007年に「日本の地質百選」に選ばれるとともに、「21世紀に残す日本の風景遺産100選」にも選ばれ、地質学的にも大変貴重で重要視されています。
割ると角ばった破面で割れることから角石(つのいし)の意味としてホルンフェルス(horn fels)と呼ばれています。マグマが元の岩石を加熱して再結晶化したときに形成される変成岩らしいです。
詳しくは、約1500万年前のマグマの熱の影響を受けて誕生した須佐ホルンフェルスは、海底に堆積した砂泥互層からなる須佐層群に、高温の火成岩体(高山はんれい岩)が貫入し、その熱で変成作用を受けてできたものであるとネットで記載がありました。
その美しい姿は、遥か昔(古代~北前船時代)から海上の道標・ランドマークとして親しまれてきたそうです。
車が数台停められる広さの無料駐車場から遊歩道が造られており、その遊歩道を歩いてストライプの断層がくっきり露出している断崖絶壁の所まで下りることが出来ます。
駐車場から現地までは遥か彼方に見えて、傾斜のきつい遊歩道を歩くに70歳を前にして厳しそうと思いましたが、歩いてみると、海のうねり、白波、岩を打ち砕くような波、水平線などの壮大な海の風景に魅せられて、あっという間に到着することが出来ました。
下に降りる前に上部から見る畳岩も迫力満点です。打ち寄せる荒々しい波飛沫、続く断崖の風景は圧倒的な景観となって目に飛び込んできます。
そして、打ち寄せる波に気をつけて畳岩に近づくと、その見事なストライプに圧倒されます。日本海の荒波を受けながら、くっきりと浮かびあがるストライプの露頭が凄いです。
また、真下からストライプ岩を見上げたり、岩肌に直接触れることにより自然の息吹と自然の雄大さを感じることもできます。
灰白色と黒色の縞模様をなす雄大な様子は、国指定名勝および天然記念物である景勝地「須佐湾」の内でも最たるもので、ここまで地層がくっきりと見えるのは日本では珍しいと思います。
興味のある方はぜひ行って見て頂きたいのですが、柵も何もないうえに、滑りやすい岩盤なので自己責任で行ってください。