「暑中お見舞い!」ダムを越流する水が造り出す素晴らしき水紋模様(ドローン空撮映像)

野洲川ダムの全景と全面余水履きが造り出す造形美

 ダムには、洪水時にダムが決壊しないようにするため、また、余剰の水を放流する目的で設けられる放流設備として、余水吐き(洪水吐き)と呼ばれる施設が必ずあります。

 通常のダムの余水履きはダムの一部を切り下げ、そこから放流しています。有名な黒部ダムは、ダム本体の中ほどから放流し、その雄大さや虹のかかる様が素晴らしく、観光客に喜ばれています。

 今回紹介するのは滋賀県にある野洲川ダムです。ここの余水履きから流れ落ちる水が造り出す模様が、素晴らしい景観を生み出しています。

 毎日うだるような暑い日が続き身も心も弱っているなか、暑中お見舞いとして、見ていて涼しくなるような空撮映像をお届けします。(なかなか見ることが出来ない動画ですよ。)

↑これは動画です。写真にタッチすれば見ることが出来ます。  動画を気に入って下さった方は、ユーチューブで「👍」やチャンネル登録をお願いします。

 野洲川ダムは、高さ約53メートルの重力式コンクリートダムです。水源の確保に悩まされてきた滋賀県の近江盆地へのかんがい用水の供給を目的に1951年(昭和26年)完成しました。

 完成の約50年後、野洲川流域の雨の降る量が建設当時の計画を上回り、洪水時の流下能力が不足することが懸念される状況になりました。そこで、洪水流下能力を高めて災害の未然防止をはかるため、余水履きを部分的なゲート式からダム全体に及ぶ自然越流式(いわゆる坊主ダム)に、平成21年に改修されて現在の姿になりました。(規模の大きなダムで、全面余水履きの構造のダムは非常に珍しいです。)

水が造り出した自然の造形美

 このことにより、今回投稿する映像でお判りの様に、越流水が造り出す見事な造形美を見ることが出来るようになりました。しかし、常時見られるのでなくて、適度な放流量の時のみに、見事な水紋模様を造り出します。

真上から見下ろす野洲川ダムの雄姿

 この流れ落ちる様を見ていると、涼しげで綺麗なのは言うまでもないのですが、流れ落ちる水の模様の変化が大変面白く感じます。また、じっくり見ていると、その模様の中に引き込まれる錯覚を起こし、異次元の世界に引き込まれていく感じさえ覚えます。

 皆さんもどのようにお感じになられますか。暑中お見舞いとして、今回の投稿動画を投稿し、少しでも涼しく感じて頂けたなら、大変うれしいです。

流れ落ちる水により見事に描かれた模様

Follow me!

コメントを残す