琵琶湖の周りに点在する内湖の一つ「伊庭内湖」の原風景を鳥目線で見る!(ドローン空撮)

 その昔、日本一大きい琵琶湖の周りには内湖と呼ばれる小さな湖(沼)が、琵琶湖を太陽とすれば衛星のごとく点在していました。

 しかし、農業開発のための干拓が原因で100年前に80ほどのあった内湖は、現在は23が残るだけになってしまったそうです。

 内湖はもともと琵琶湖の一部でしたが、風波の作用や上流からの堆積物などで区切られて出来た湖が、内湖と呼ばれています。そのため内湖と琵琶湖とは水路で繋がっていて、ヨシによって水質を浄化されるとともに、魚介類の産卵場になるなど生態系では重要な湖になっています。

直径13メートルの巨大な水車と芝生広場、カヌーランド

 内湖の主な特徴は三つほどあります。①琵琶湖とつながっている②内湖は水面が穏やかで、水深は1~3mと浅く水辺にはヨシや水草が生育している。③里湖(さとうみ)であり、人の手が適度に加わることで、その存在が維持されています。

 また、その岸辺に蔓延るヨシは水の汚れを沈め、水中の窒素やリンを養分として吸い取り、富栄養化を阻止する重要な働きを持つとともに、魚や鳥などの動物の住みかともなっています。

 また、昔からヨシは伝統的な日本家屋には多く使われて、人間生活には欠かすことの出来ない植物で、人の生活にも深くかかわってきました。

↑これは動画です。写真にタッチすれば見ることが出来ます。  動画を気に入って下さった方は、ユーチューブで「👍」やチャンネル登録をお願いします。

 さて、内湖で最も大きいのは「西の湖」です。今回ご紹介する能登川にある「伊庭内湖」ですが、昭和初期までこの二つの内湖はつながっており、「大中の湖」と言われる諏訪湖ぐらいの大きさの内湖があったらしいです。その後、大中之湖干拓地が造成された際に分かれて現在の姿になったとのこと。

 特にこの二つの内湖の特徴として、周辺に広がる琵琶湖の原風景を楽しみながら、自然と歴史の豊かさを感じることが出来る場所です。そして、湖水の循環による流域全体の浄化機能を果たすとともに、在来魚の産卵場所でもあり、多様な生物の貴重な活動場所になっています。

 かつて能登川周辺では水車が沢山ありましたが、時代の流れとともに水車の姿が無くなってしまいました。そこで、30年ほど前に「伊庭内湖」において「能登川水車とカヌーランド」が開設されて、そのシンボルとして直径13mの大水車が造られたそうです。

 今回の空撮は、数少なくなりましたが今も残る内湖の周辺に広がる原風景を楽しみながら、湖辺に立つ直径13メートルの巨大な水車と芝生広場、カヌーランドからなる親水公園をターゲットにして空撮した動画です。

 今でも重要な役割を担う内湖の存在感と、そこで遊べる空間のマッチングを鳥目線でお楽しみください。

Follow me!

コメントを残す